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成長の代償


写真商品名
HUNTER×HUNTER NO.26 (26) (ジャンプコミックス)
結論から言ってしまえば26巻連載分は最高でした。長い休載に耐えて読み続けてきた甲斐がありました。
HUNTER×HUNTERのメインテーマはゴンとキルアの成長ですが、そこに伴う痛みがこれほど身に迫ってくるとは、流石と言うより他にありません。
キルアは呪縛からは解放されましたが、それによって自分とゴンの差違を我が身に引き受けなければならなくなりました。
ゴンは自分の信じていた正義が相対的なものだったことに混乱し、痛みどころか崩壊寸前です。
犠牲者の殆どないまま和解に終着する可能性に苦言を呈する人もいますが、私はそうは思いません。
むしろ登場人物のエゴがぶつかり合うこの展開で、互いの妥協は必須と言えるでしょう。
誰かが捨てなければならないその信念こそが、「犠牲」なのではないでしょうか。
その意味でゴンとキルアは一山超えたようなので、信念を貫いたナックル達と行方不明のパームが心配です。
引用元:成長の代償

坂上香織

武梨えり「かんなぎ」の5巻。今回のピンナップゲストは蒼樹うめ(ひだまりスケッチ)

結論から言うと今までで一番印象に残った。別にナギの出番が多いわけでもないし、
ストーリー的に大きな進展があったわけでもない。
むしろ幕間といった感じの巻なのに。 とにかく後味が非常にさわやかで、いい気分になれた。

今回も読みやすいネームとすっきりした絵柄で楽しませてくれたのだが、
いつもとは方向性が違うように思った。一言で言うとシリアス。
もちろんいつも通りのゆるいギャグもあるし、書き下ろしの漫画の内容もアレだし、
秋葉君の同人誌制作の話の過程とオチでは盛大に笑わせてもらった。(描き方が上手い!)
「遊び」の部分を必ず入れるあたり、バランスに対するこだわりも感じたのだが。

しかし、読み手として一番心を引っ掻き回されたのは間違いなくざんげちゃんと白亜の話だ。

いわゆる過去編というやつで、白亜とざんげちゃんの馴れ初めのエピソードなのだが
これが本当に「かんなぎ」のテンションなのか?というほど
いつもとは驚くほど会話のトーンを落とし、雰囲気を研ぎ澄ましている。
淡々とした感じもするが、最後にはとびっきりの暖かさを描いて終わる。

正に、作者の引き出しをまた一つ見せて貰った感じで、とても新鮮だった。
もちろん新鮮なだけじゃなくてエピソードとしての面白さもきちっとある。
ざんげちゃんはいわゆる意地悪キャラ、ネタキャラとして描かれてた印象のほうが強いので
そんな彼女中心でここまで純真な話が描けるとは思わなかった。

読切の「モーリー」も、この過去編とどこかしらテイストが通ずる話で、
これまたしんみり出来る読切として読めた。
 表紙もそうだけど、この巻は全体的にシックな雰囲気に統一されたと思う。
切なさと、ほのかな感動を味わえた。
早くも単行本派のかんなぎ読者の反応を見るのが楽しみだ。


引用元:

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