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アイザック、さようなら。


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ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)
232頁から234頁まで、ホーキングによるアイザック・ニュートンへの評価が載せられている。
この本の肝はここだ。
私が、現在の文庫本ではなくこのハードカバーを推すのは、そのためである。

私は、この本の訳者が原文を忠実に訳されたことを信じる。
原書にあったから載せた、そして、載せる気があったからホーキングは書いたのだろう。
図らずも、あるいは図ってか、この記述は学問というものの「生臭さ」を山の裾野や麓の民草にも知らしめるものとなっている。

私たちが生きているこの世界は、偉人たちによって構築されたのではない。
構築された世界の中で、その功績が評価された人がいるだけだ。
偉人たちという「聖霊」たちの尽力によって現在があるという考え方は、神話にすぎない。
私は、この本を最初に読んだときは気づかなかったが、後になって衝撃を受けた。
今では、本棚の特等席から動かない。

私は、まだ読んでいない全ての人に、この本の中身を薦めたい。
この内容が、なぜ、文庫版では消えているのか。
単に表題を略したとか、そういう事では決してあるまい。
引用元:アイザック、さようなら。

郷ひろみ

熱力学の三法則を簡単な図解と数式でひも解きながら、いわゆる「エントロピー」の概念を
分かりやすく提示しつつ、結局は「マックスウェルの悪魔」の非在から「ブラックホール」
さらには「超ひも理論」までにも話題を拡張し、概説している熱力学の入門書である。

複数コインの裏表の状態をマクロ、ミクロの両面から比較して重複度を算出し、ここから
エントロピーの概念を大まかに掴んで行いくという解説が分かりやすく、直感的に理解で
きる。さらに、「マックスウェルの悪魔」問題の提起からベネットの最終解決に至る111年
間の学説史を織り込んだ説明も面白かったし、「情報エントロピー」と「熱エントロピー」
とが同じという考えも新鮮だった。
しかし、「ブラックホール」のあたりから、私の頭の中に靄がかかりはじめ、「超ひも理論」
のところではお手上げ状態となってしまった。頭の中に「マックスウェルの悪魔」がうろつ
いていてくれたらもっと理解が進んだかもしれないが、残念である。
いずれにしろ、大昔「エントロピー」という言葉を聞いたことはあるが、イマイチよく分
からんという私にとって貴重な入門書といえる。

引用元:

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