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大学教官としての森先生のはなし


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大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ)
森先生はもちろんミステリー作家だけれど,ちょっと前まで名古屋大学大学院環境学研究科の助教授でした.今は退職されちゃったようですが,まあ,作家としての収入の方が大学教員の年収の10倍はあったのだから,当然でしょうか.助教授とかになると,もう自分の研究はできないですからね…やっぱり研究は助手までやろうなあ.

で,その森先生が国立大学(今は国立大学法人)について語った本.やはり長期間内部から大学という組織を眺めてきただけあって,じっくりと大学について語ってくれる.京都大学と名古屋大学ではもいろんいろいろと違うけれど,ぼくも研究室から大学を眺めてきて,いろいろ疑問に感じたことが多かったので,法人化や科研費の話など森先生の意見には頷けるところが多かった.

また,森先生の考える研究・学問のあるべき姿や,学士・修士・博士それぞれの学位のもつ意味などは共感できる部分も多かった.というか,研究はこれぐらいの意気込みでやらないと何もなせないと思う.

そして,なにより大学の改組で建築学専攻の名前が環境学研究科都市環境学専攻に変わったときのエピソードに,心を揺さぶられた.名前が変わるだけで組織そのものは変わらないのだが,森先生は名前こそ唯一後世に残るものだからこれを変えることは戴けないと言ったという.確かに後世の人が過去を振り返るとき,拠り所とするのはその名前なのだから,やはり名前こそ大切にすべきなのだろう.近年,学生を集めるためにいろいろと学科名や専攻名をいじっているところが多いが,これは学問の本質を見失わせるだけに過ぎない.

とにかく,研究室にいる学生には一読をお勧めしたいし,意欲のある高校生も読んでもらいたいと思う.読めば思うことが必ずある.
引用元:大学教官としての森先生のはなし
世の中で起こっている事象を
自分の作った言葉で後付けで当てはめて解説して
「ほら、こんな風に解説できる僕ってかしこいでしょ」って言っている
よくある本の一つ。

「ほぼ日」大好きな自分ですが
この本に関しては何故「ほぼ日」でプッシュして本まで出すのか
その理由もわからない。

世の中の事象を後づけでネーミングする行為は
コピーライターである糸井氏にとっては
本質的にはおそらく好きな行為ではないであろうし、
最近であれば、氏も
「web2.0についてどう思いますか」「ほぼ日ってweb2.0的には…」
とかの質問を取材でされて
辟易した事があったのではないであろうか。

そんな糸井氏が発信する「ほぼ日」の本として
「この事象って三位一体モデル的には…」とかの価値観を発信する行為は
大いなる矛盾に感じられて他なりません。

あと、おそらく大多数の日本人は
キリスト教における「三位一体」の考え方を
前提知識として知らないはずですが
本の構成として「当然知っているよね、そんな基本的なこと」的な
作りになっており
「三位一体って何だろう?」とタイトルで興味を持って読んで見た人に対しても
不親切な感じがします。

その点でも「ほぼ日」が持つユーザーフレンドリーさが感じられず
残念な気がいたします。

引用元:

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