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かあてん


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眠れる美女 (新潮文庫)
川端康成にこんな作品があったとは。艶と色で充満している本書。性の奥深さを日本人の感性で描ききった傑作です。ガルシア=マルケスが「わが悲しき娼婦たちの思い出」のヒント本だそうです。そちらは未読の為なんともいえませんが、本書から漂うなんというか湿った、障子に映るほのかな蝋燭の明かり、というかそういう質感や空気感を出すのは難しいと思う。そういう意味で本書はオリジナリティにあふれた日本人の感性による「生」と「性」を描ききった傑作であるのである。
引用元:かあてん

ハイ・スパンキー

きれいな娘、なれた娘、小さい娘、あたたかい娘、それから黒い娘と白い娘のふたり、老人の屍臭と若い生気を思いがけない結末がうらがえしてみせた。巧い。

プルーストにも「眠れる美女」がある。眠るアルベルチーヌを「私」がながめるくだりだ。こちらは直截な官能というのではなく、だから彼女の「中」にはいっていく気持ちなどはなく、れいの、いつものように、「私」は自分の「中」にはいっていくのだ。肉をわけいる心、ひだに窒息しあえぐ呼吸、そうした「肉体的精神」の応酬はみられない。そしてそのぶん、「私」の私らしさ(「自分」だけ)がつよくあらわれている。それにくらべると、江口老人のうすぐろい欲望の影と、男の性の身勝手な性質などは、いっそ愛すべきものといっていいほどである。(ただし私自身は愛せなかった。)
引用元:

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