第四巻―“示される世界”での自分の位置―
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![]() | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界 (角川スニーカー文庫) |
それらの所々に孤立するアスラン、疑念を増すタリア、
人間性を消失しかけることに戸惑うシンなど各登場人物たちの憂いが
ストーリに影を投げかけています。
“示される世界”を打ち立てるために人の情を最大限に否定するレイの描写は
まるで中央指令型国家の縮図といえるものであり、タリアやアスランなどの視点から
その薄気味悪さをうまく漂わせていた筆致でした。
またシンの葛藤する姿も印象深かったです。
“示される世界”の兵器となっていき、次第に人間性を消失していく自身に
怯えるシンは孤独そのものです。
そしてアスランはこのようなシンを瀕死の状態で説得を試みる箇所においては、
アスランの優しさと彼の人生で学んだことの総決算が凝縮されて描かれていました。
“示される世界”では各々の人物の内面が深く掘り下げられ、かつ
事細かに描かれており、物語が佳境に入ったことを告げていました。
【印象に残った言葉】
「そしてあなたは、たしかに戦士なのかもしれませんが――アスランでしょう?」(400頁)
引用元:第四巻―“示される世界”での自分の位置―
