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作家は主人公のキャラクターにケリを付けたかったのだろうか


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七瀬ふたたび (新潮文庫)
 主人公の魅力による人気で、作家としても予想外に続編を書くに至ったのではないかという気がする作品だ。
 今度の作品では、主人公は孤独から解放され仲間を得る。それぞれ特殊な能力を持つ、エスパーたちだ。エスパーものの作品では能力を持つが故の不幸、迫害、逃避というのが付き物だが、本作品も例外ではない。特殊能力を有する仲間たちとの邂逅から始まって、彼らを狙う謎の組織からの逃避が始まる。
 全国を舞台にした逃避行は映像的なドラマ性十分だ。三部作の中では、第一作が二時間ドラマの連作とすれば、この第二作はサスペンス映画かSFアニメと言ったところで、一番映える作品だと言える。それだけに結末は非常に悲しい。
 続編であれば、七瀬の生い立ちをたどったりすることで、いくらでも再度ストーリーは創作できそうに思える。敢えて七瀬を追われる立場にして物語にけりを付けたかったというような意志を感じるあっけない作品だ。

引用元:作家は主人公のキャラクターにケリを付けたかったのだろうか

夜咲蘭

筒井康隆の作品には、エスパーをテーマにしたものがいくつかありますが、その系列に連なる作品だと言えます。主人公は精神医学研究所に勤める超一流の研究者千葉敦子。でもその正体は他人の夢とシンクロして無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。

他人の意識に入り込みたいというのは多くの人がもつ願望だと思います。それをかなえてくれる不思議な設定。しかも人の意識に入り込むのは超一流の美女。サイコとエロティック、そして狂気がたくみに配置された筒井康隆お得意の物語です。
引用元:

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