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憲法感覚あふれる帝国


写真商品名
コンスタンティノープル千年―革命劇場 (1985年)
「成文憲法ならざる憲法の機能する体制」を論じるとき、よく引き合いに出されるのはイギリスであろう。けれどもそれは、別にイギリスの専売特許というわけではない。

この本が取り上げるビザンツ帝国は、憲法感覚にあふれた人々の集う体制として描き出される。そこでは、長期政権に根ざす腐敗は、合憲的手続きとしての革命によってその都度、摘み取られていったのである。元老院・市民・軍隊による皇帝選挙の手続きは、気の遠くなるほど長期にわたって続いたビザンツ帝国において、憲法として機能し続けた。ビザンツ帝国研究は著者の専門であるだけに、不文憲法が機能する現場の目線に立ったその記述は臨場感あふれていて、読みながら思わず引き込まれてしまう。

それはもちろんデモクラシーではないけれども、「国のかたち」を考えるときにあまり言及されることのないビザンツ帝国のようなケースに触れることは、21世紀になった今でもなお、意味なきことではないと思われる。
引用元:憲法感覚あふれる帝国

メイドユリの新着情報

十五世紀までビザンツ帝国の首都として千年の栄華を誇った大都会コンスタンティノ−プル(現イスタンブ−ル)--そこで,皇帝と市民はどのような政治を演じたか.歴代皇帝のうち半数がク−デタ−で失脚という壮絶な抗争の陰に,どんなドラマがあったのか.権力と大衆,さらには国家と選挙と革命をめぐるダイナミズムを生きいきと描く.

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