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読んでも読まなくても読め


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ニーチェとの対話―ツァラトゥストラ私評 (講談社現代新書 501)
『ツァラトゥストラはこう言った』をネタに、ニーチェ研究者の著者が好きなことを書いた本。

ツァラトゥストラは本来難しい本ではなく、哲学史だの弁証法だのわかっていなくても簡単に読める。一般の読者はニーチェの文章に直接触れて楽しむべきだろう。特に入門編が必要だとは思われない。

とはいえ、著者は卑近な例を引いて、ニーチェの言わんとしたところが、読者の生活の中にも見事に再現されていることを証明する。その解釈が素人の勝手読みではなく、専門家の意見だということが安心できるだろう。また、著者は自意識に悩む青少年にありがちなニーチェの誤読--俺は超人だ!大衆はゴミだ!的なそれ--をも戒める。

新書の入門編の部類としてはいい本であるが、いかんせん相手がニーチェである。ツァラトゥストラの輝きに照らされる一つの衛星みたいなものだ。これを読んでも読まなくても、『ツァラトゥストラはこう言った』は読むべきである。
引用元:読んでも読まなくても読め

乙葉

西尾幹二のニーチェ理解は信頼できる。よくあるニーチェ解説書のように
結局は著者の独断にすぎないものを、ごてごてした文章で開陳するもの
ではない。「ニーチェがわかった」と思った瞬間、「それで君は何が変わった
のか?」とニーチェはニンマリと語りかけてくる。そういうことをしっかり

踏まえて、わかりやすい文章で書かれている。同じ著者の「ニーチェ」また
彼が訳したショーペンハウエル「意志と表象としての世界」も併せて読むと
ニーチェが近くなるだろう。ニーチェはわかろうとするものではない。体験
するものだ。
引用元:

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