画像をクリックすると。。。。。

TOP >   >  文系も理系も

文系も理系も


写真商品名
一般気象学
この本には所々に数式を扱う計算があり、文系の人には煩わしいかと思いますが、計算を追わずに結果に納得するだけでも十分いいと思います。
かといって理系の方にはつまらないわけでもなく、しっかりと微積を使っていたりして、数学的にも納得がいき、万人が読める良書だと思います。
引用元:文系も理系も

志賀真理子

およそ一国の理念なり行動なりに、一片の正義も大義名分も含まれていないなら、その国は国際世論にも後世の史家にも相手にされないだろう。第一次大戦で疲弊したドイツにおいてナチスの理念が一面では正しかったように、すべての善悪は時代にあって相対的なものである。歴史を検証する上で大切なことは、一部の指導者層に正しい理念があったかどうかではない。現場で何が行われ、それが後世に何を残したか、である。

19巻まで読んだ後、私はこの作品をかなり評価し、政治的にも意外に中立であると感じた。しかし、打ち切りとなった本巻に至って、作品としてはもはや完全に破綻し、また、思想的にも右へ大きく偏向している。これはもはや読者を想定した作品ではなく、単に作者の創作メモに過ぎない。文字ばかりが大量に並び、絵は粗雑で、構成はないに等しい。いかにも執着気質の作品であり、病的であるともいえる。一言で言うなら粗悪品である。

思想的にはいろいろな立場があるだろう。しかし、気に入らない意見はすべて洗脳の結果として排斥し、戦争をパワーゲームとしてのみ考え、一部指導層の理念のみを賛美する立場は、戦争ごっこ史観に染まった安楽椅子右翼の空想としか思えない。真の右翼思想家に対して失礼である。

どんなに立派な理念をもった指導者がいても、組織は必ず、それとは異なるより低次元の意思によって動くものである。また作者自身が指摘するように、国民は決して高邁な理念を理解しない。一糸乱れぬ統率などというものはアリ並みの知能でもって初めて可能なのであり、中途半端に賢い人間にとって、戦争が生むのは悲劇のみである。戦争とは戦場であり、その現場を見、自分がそこに居ることに同意できる人だけが、戦争を肯定して語る資格をもつと思う。まして、好き放題書いておきながらそのあとで「まんがなど信じるな」と予防線を張るような卑怯な態度に、私は呆れるほかなかった。

引用元:

関連エントリー

TOP >   >  文系も理系も



カテゴリー