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素晴らしいです!


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私は私―ガユーナ・セアロの至道録
この本を読んで、たくさんの気づきが訪れました。たくさん泣きました。セアロにお会いしたくて何度かリトリートに参加させていただきましたが、本当に素晴らしかったです!!本も超お勧めですし、お会いできる機会があればぜひお会いしていただきたい愛と慈悲のお坊様です。
引用元:素晴らしいです!

片岡未来

 原題は『Finding George Orwell in Burma』、直訳すれば『ジョージ・オーウェルをビルマに探して』とでもなろうか。本書のテーマは、英国の作家オーウェルとビルマ(=ミャンマー)の2つである。なぜ作家とビルマの二つが結びつくのか?オーウェルについて知っている人には当たり前だろうが、オーウェルはパブリックスクール卒業後、大学には進学せずに当時大英帝国の植民地であったビルマに渡り警察官になったのである。5年間の勤務後、彼は英国に戻り、『ビルマの日々』という小説でもって作家デビューをする。この事実を知ってから本書を読めば、興味は倍増するだろう。
 読者は、著者と一緒にオーウェルを探す旅を最後まで追体験することになる。オーウェルがビルマに滞在していた1920年代と、米国の女性ジャーナリストが旅する現在のミャンマーが、同じ場所を巡って、時代をこえて交錯する。現地の人たちとの交流と対話をつうじて、ビルマ近現代史が浮かび上がってくる。
 オーウェルは1940年代に発表した代表作である『動物農場』『1984年』といった作品の中で、執筆当時のスターリン統治下のソ連を念頭において全体主義社会の恐怖を描いているが、本書を最後まで通して読めば、作中に初紹介された、ビルマ人のジョークの意味がよくわかってくるはずだ。「オーウェルはビルマについて一冊の小説を書いたが、実は三部作だ。すなわち、『ビルマの日々』『動物農場』『1984年』だ」、と。ソ連は崩壊したが、決して全体主義社会が地上から消え去ったわけではないのだ。
 軍事政権下のミャンマー(=ビルマ)がいかなる状況にあるか、読者は事実について著者とともに一つ一つ知っていくことになるだろう。オーウェルについて知っていればなおさらのこと、知らなくても、特にミャンマーとビルマがストレートに結びつかない若い人たちに読んで欲しい作品である。一日も早く軍事政権の支配が終わることを願いつつ。


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